Q81: 英語の「親戚」とは何でしょうか?

次の空白を埋めてください。
English is a member of the I□□□-□□□□□□□□ family of languages.





 A:English is a member of the Indo-European family of languages.


英語の「親戚」はインド・ヨーロッパ語族(Indo-European languages)です。
英語の「家族」は、ゲルマン諸語(Germanic languages)です。



その昔、ヨーロッパ人がインドへ行ったときに、ヨーロッパの言葉とインドの言葉が似ていることに気がつきました。いろいろな単語を比べた結果、インドとヨーロッパの諸言語は親戚であることがわかりました。この親戚たちは、今では

インド・ヨーロッパ語族 Indo-European (family of) language

と呼ばれています。たとえば、英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・ロシア語・ギリシア語・ペルシア語・サンスクリット・ヒンディー語・ウルドゥー語です。



■単語が似ている例
英語  father
ドイツ語  vater
ラテン語  pater
サンスクリット  pitr

インド・ヨーロッパ語族の中でも、英語にとって直接の家族はゲルマン諸語、特に西ゲルマン諸語(West Germanic languages)です。西ゲルマン諸語とは、英語、フリジア語、オランダ語、アフリカーンス語、ドイツ語とイディッシュです。


インド・ヨーロッパ語族の祖先は、数千年前まで話されていたと考えられている、「インド・ヨーロッパ祖語」(印欧祖語、proto-Indo-European、PIE)です。文字は残っていませんが、諸言語の比較から再構築されているため定説となっています。印欧祖語がどこで話されていたかについては、諸説があります。


ちなみに、さらに1万2,000年以上前に、人類には単一の原始言語があったのでは、という「Nostratic仮説」もあります。これは定説ではありません。





このコーナーでは、時事英単語や、英文を読む上で必須となる基本の英単語などを、イラスト入りのイメージトレーニング方式で楽しく解説します。 解説・監修は元ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさんです。 

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